砺波東部小6年生109人は8日、砺波市増山の国史跡増山城跡を訪れ、二の丸の跡や堀切(ほりきり)、石垣などを見学、地元の歴史遺産に理解を深めた。
児童は6班に分かれ、解説ボランティア「曲輪(くるわ)の会」の浜田啓二副会長(79)ら会員7人の案内で、標高約120メートルの地点にある城跡を巡った。深さ10メートル以上の堀切や斜面を削って平坦(へいたん)にした「郭(かく)」に設置された柵、二の丸付近の石垣を見学し、増山城の防御力の高さを学んだ。のろしや鐘の音で互いに連絡を取り合い、井戸が1カ所しかないと説明を受けた。
五十嵐司君は「初めて来ましたが、山城は攻める側も守る側もそれぞれ苦労があることが分かった」と話した。庄東小内の砺波民具展示室でわらじの履き方や洗濯板の使い方も体験した。市教委のふるさと「となみ」探訪事業で、市内8小学校で行われる。