神奈川・開成のあじさいと弥一芋コロッケ 高校生がPRに一役

コロッケを考案し、宣伝チラシなども作成した県立吉田島高校と県立小田原城北工業高校の生徒ら

 梅雨時の神奈川県開成町の風物詩「あじさいまつり」(10~18日)で、特産のサトイモ「弥一芋」のアピールに地元高校生が一役買うことになった。県立吉田島高校(同町吉田島)の生徒が弥一芋コロッケを開発・販売し、宣伝チラシのデザインを県立小田原城北工業高校(小田原市栢山)の生徒が担う。コロッケには廃棄予定の親芋を使うとしており、生徒たちは「SDGs(持続可能な開発目標)や弥一芋を知るきっかけになってほしい」と呼びかけている。

 弥一芋は明治時代に町出身の高井弥一郎が入手した種芋から関東一円で栽培が始まった。戦後に姿を消したが、2011年に地元農家の手で復活。市場に出回ることも少なく「幻のサトイモ」とも呼ばれる。

 吉田島高生活科学科の家庭クラブが地元のあじさいまつりに携わる活動を模索していたところ、農家から大量の親芋が廃棄されていることを聞き、今回の連携に至った。

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