二柱の神は最初に生んだ淡道之穂之狭別の嶋(淡路島)を合わせて八つの島を生んだその総称とは?【古事記】

二柱の神が最初に生んだのは、淡道之穂之狭別の嶋(淡路島)

最初に生んだのは、淡道之穂之狭別(あわじのほのさわけ)の嶋(淡路島)、次に生んだのは伊予之二名(いよのふたな)の嶋(四国)です。

続いて以下の順に、隠伎(おき)の三子(みつご)の嶋(隠岐島)、筑紫(つくし)の嶋(九州)、伊岐(いき)の嶋(壱岐島)、津(つ)嶋(対馬)、佐度(さど)の嶋(佐渡島)、大倭豊秋津(おおやまととよあきづ)嶋(本州)の六つ、合わせて八つの島を生みました。

これらを総称して大八嶋(おおやしま)国といいます。

二柱の神はその後さらに吉備(きび)の児嶋(こじま)(古くは島だった岡山県の児島半島)をはじめ六つの島を生みました。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 古事記』
監修:吉田敦彦 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
1934年、東京都生まれ。東京大学大学院西洋古典学専攻課程修了。フランス国立科学研究所研究員、成蹊大学文学部教授、学習院大学文学部日本語日本文学科教授を経て、同大学名誉教授。専門は、日本神話とギリシャ神話を中心とした神話の比較研究。主な著書は、『日本神話の源流』(講談社)、『日本の神話』『日本人の女神信仰』(以上、青土社)、『ギリシャ文化の深層』(国文社)など多数。

古典として時代を超え読み継がれている『古事記』。「八岐大蛇」、「因幡の白兎」など誰もが聞いたことがある物語への興味から、また、「国生み」「天孫降臨」「ヤマトタケルの遠征」など、壮大なスケールで繰り広げられると神々の物語の魅力から、最近では若い層にも人気が広まっている。本書は神話・物語を厳選して収録し、豊富な図と魅力的なイラストで名場面や人物像を詳解した、『古事記』の魅力を凝縮した一冊!

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