無名ラッパーにオペラ歌手の才能アリ!?『テノール! 人生はハーモニー』必ず続きが観たくなるコミカル本編映像

『テノール! 人生はハーモニー』© 2021 FIRSTEP - DARKA MOVIES - STUDIOCANAL - C8 FILMS

『エミリー、パリへ行く』『マンマ・ミーア! ヒア・ウィ・ゴー』の製作者が贈る、<オペラ>が引き合わせた“一流オペラ教師とその日暮らしのラッパーの快進撃”を描いた感動のヒューマンドラマ『テノール! 人生はハーモニー』が2023年6月9日(金)より公開。

このたび、ラッパーである主人公が臨んだ初めてのオペラレッスンが思わぬ方向へと向かっていく、コミカルな本編映像が解禁となった。

無名ラッパーに才能を見出したオペラ教師

パリ、オペラ座・ガルニエ宮。スシの出前でやってきたラップ好きのフリーターの青年アントワーヌが披露したオペラの歌真似が、まさかの超美声だった……! アントワーヌに才能を見出した一流オペラ教師マリーは、彼を猛スカウト。次第にオペラに興味を持ちはじめ、“オペラ座とは住む世界が違う”と思いながらも、内緒でマリーとふたりのオペラ猛レッスンを始めるが――

主人公の青年アントワーヌを演じるのは、大人気オーディション番組「THE VOICE」で準優勝したヒューマンビートボクサー、MB14。劇中すべてのオペラ歌唱にも挑戦し、アントワーヌさながらに《蝶々夫人》《椿姫》《トゥーランドット》などオペラの名曲を歌い上げる。また、世界的なテノール歌手のロベルト・アラーニャも本人役で出演し華を添える。

パリ・オペラ座が舞台の本作は、数年がかりの説得のうえ、多くのシーンが実際にオペラ座内部で撮影された。絢爛豪華な吹き抜けの間や、ヴェルサイユ宮殿の鏡の間を思わせるグラン・ホワイエ(大広間)、もちろん有名なシャガールの天井画も見逃せない。

秘めたる才能の発見、しかし痛恨のすれ違い…‥

解禁された本編映像は、マリーの家の中に入ったアントワーヌが「オペラの練習に30秒だけ付き合って」と誘いを受け、しぶしぶながら彼女の指導で声を出してみる様子を捉えたもの。マリーの伴奏に合わせて声を出すと、彼女は満足そうな表情を浮かべ、アントワーヌも気分よく発声を続ける。

マリーはアントワーヌが筋肉の使い方を意識できるよう、体に手を当てながらリードしていく。しかし、マリーの手がお腹に近づいたところでアントワーヌはその手を払い「何だよ」とその表情は一変。彼は、「それが目的か」と勝手に勘違いし、「男と寝たけりゃアプリで探せ。ふざけた女だ」と捨て台詞を残し、その場を立ち去ってしまう。

新しい世界へと足を踏み入れたばかりのアントワーヌと、それを導くことになるマリー。この“二人三脚”の行方がどうなっていくのか、続きが気になる映像となっている。

演技初挑戦のビートボクサーと実力派俳優のケミストリー

2か月ほどオペラの指導を受けた上で本作の撮影に臨み、初めての演技で映画初主演を果たしたMB14は、アントワーヌの境遇について「何かを成し遂げられるのは、誰かが自分の能力を信じてくれたり、道のりを示してくれたり、重要な時に手を差し伸べてくれたりするからだと思う」と自身の経験もふまえて語る。

マリーは、かつてはオペラ座の歌手という役どころ。演じたミシェル・ラロック(『100歳の少年と12通の手紙』ほか)は、自身の役どころについて「マリーは偉大な芸術家で、真の厳格さを持ち合わせていると同時に、本物の狂気も秘めているわ」と分析する。

MB14は、ラロックについて「相手がベテラン俳優であろうと僕みたいな新人であろうと、分け隔てなく安心させてくれるユーモアと知性を持っているんだ。彼女は僕にたくさんアドバイスをくれたけど、ユーモアに溢れていてとても優しいから、僕の不意をつくために“怒っている”と信じさせるような即興演技や冗談をよく言ってくれた(笑)。そんな彼女の振る舞いが、結果的にリハーサルや撮影中に美しい一体感を生み出してくれたんだ」と振り返っている。

『テノール! 人生はハーモニー』は2023年6月9日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー

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