東急G、渋谷再開発が第2フェーズへ―面的な連携へ、ビルや商業の名称決まる

(提供:日刊不動産経済通信)東急グループが進める渋谷エリアでの再開発が第2フェーズに入った。駅前の開発から駅周辺へとエリアを拡大し、面的な連携を進めていく。東急は「渋谷二丁目17地区市街地再開発事業」のビル名称を「渋谷アクシュ(AXSH)」に、東急不動産は「神宮前六丁目地区第一種市街地再開発事業」の商業施設の名称を「東急プラザ原宿(ハラカド)」に決めた。
東急グループの「Greater渋谷」最新情報発表会で、東急の坂井洋一郎・渋谷開発事業部長は「渋谷は東急グループにとって最重要拠点で、わたしたちの街づくりを象徴する街」と語った。渋谷ヒカリエに隣接する高さ約120mの「渋谷アクシュ」は、1~4階が商業施設、5~23階がオフィス。オフィスは約9割、商業も概ね入居が決まっているという。来年度上期に開業する。
東急不動産は24年度までに順次竣工・開業を迎える賃貸住宅やオフィスなどの複合ビル「フォレストゲート代官山」や、3街区からなる「シブヤ・サクラ・ステージ」など、4プロジェクトを進めている。24年春開業の「ハラカド」は銭湯や新時代のファミレスなど各クリエイターがプロデュースするフロアを設ける。併せて、対面の「東急プラザ表参道原宿」を「オモカド」に改称する。今後は、多様な人や企業との共創や、交流の仕組み・場づくりを通じたソフト面での面的な連携を展開していく。東急不動産の黒川泰宏・都市事業ユニット渋谷開発本部執行役員本部長は「広域渋谷圏で、物件やエリア間の連携を推進する施策に注力していく」と説明。同社はカルチュア・コンビニエンス・クラブとにぎわいを作る街づくり協定を結び、第1弾では渋谷をアートで盛り上げていく。

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