21年度の食品ロス量増加 6年ぶり、行動制限影響か

コンビニ弁当などの廃棄食品=2018年、千葉県内

 政府は9日、食べられるにもかかわらず捨てられた「食品ロス」の2021年度推計値が、523万トンだったと発表した。前年度比1万トン増で、増加は15年度以来6年ぶり。新型コロナウイルスの感染拡大による度重なる行動制限で、事業者が消費者の需要を読み切れなかったことが廃棄増加の要因とみられる。

 食品ロス量は、外食事業者などから報告される数字に基づき推計する「事業系」と、市町村に対する実態調査などから見積もる「家庭系」に分類される。

 21年度の内訳は事業系で前年度比4万トン増の279万トンで、家庭系は3万トン減の244万トンとなった。

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