古江彩佳は年間レース3位 虫対策も「いないから意味がない…」

直近3試合連続でトップ5をキープしている(撮影/中野義昌)

◇米国女子◇ショップライトLPGAクラシックby Acer 事前(8日)◇シービュー ベイコース (ニュージャージー州)◇6190yd(パー71)

直近3試合連続でトップ5入りしている古江彩佳は、年間ポイントレース(レース・トゥ・CMEグローブ)で3位につける。好調な成績は「自信」も深めさせるが、優勝へ気持ちをぎらつかせる“ガソリン”にもなるという。

「まだ優勝をしていなくてこの位置にいられるということは、まだ頑張れる。自信にもなるけど、頑張って優勝すればランキングをもっと上げられるんだなって。頑張りたい」。今大会までに米ツアーには10試合に出場し、トップ10は計5回で予選落ちは1度のみだ。

月曜をオフにして迎えた今週もコンディションは「ボチボチです」とマイペースに過ごす。リーズ湾に面したリンクススタイルのコースで海風も警戒しつつ、ポアナ芝のグリーンは「久しぶりにバンピー(跳ねる)なグリーンで厄介だなという感じはする。今週もしっかり落ち着いて、集中して。自分らしいプレーが出来ればいいな」と意気込んだ。

今週はポアナ芝で、厄介なグリーン(撮影/中野義昌)

さらに、2022年に続く2度目の大会出場とあって、古江の手にはプラスチックの赤いトンボが。「刺された記憶はないけど、すごいうじゃうじゃ顔の周りを飛んでくる虫に集中しづらくなるのが気になった。対策をしてみようかなって」。昨年の経験をもとに、かまれればかゆみを起こす小さな虫に対策してきた。

「日本でハッカとか探していたけど無くて。虫よけで米国に持ってこられないのもあったりするけど、それがどれか分からなくて買えなかった。そしたら、お店でトンボを見つけて」

蚊やアブも主食にするトンボだが、「藤田さいきさんもつけられていて、前に『なんでつけているんですか』って聞いたら、虫よけにもなるという話を聞いたのを思い出して」と新たな試みを導入している。

トンボは前にしか進めないことから幸運を象徴する虫ともされている(撮影/石井操)

カナダで発生した大規模な山火事による大気汚染の影響か、当の虫は見当たらず。「いないから意味がない…」とまだ効果は確認できていないが、経験をしっかり生かす準備は出来ている。(ニュージャージー州ギャロウェイ/石井操)

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