鎌田大地のミラン移籍はスタンバイ? 幹部の退任で同僚の獲得が優先される可能性も

[写真:Getty Images]

ミランへの移籍が確実視されていたフランクフルトの日本代表MF鎌田大地(26)だが、クラブの優先事項は同僚に移ったかもしれない。イタリア『スポルト・メディアセット』が伝えた。

フランクフルトの攻撃の中心として、2021-22シーズンはヨーロッパリーグ(EL)優勝を掴み取った鎌田。今シーズンもチームを牽引し、ブンデスリーガ32試合で9ゴール6アシストを記録していた。

チームは契約延長に動いていたが、鎌田はこれに応じず、契約満了で退団。新天地の最有力候補としてミランが浮上していた。

契約に口頭合意し、メディカルチェックを含めて手続きを踏むものと見られていた中、事態は急展開を迎えることに。ミランはテクニカル・ディレクター(TD)のパオロ・マルディーニ氏、 スポーツ・ディレクター(SD)のフレデリック・マッサーラ氏の退任を発表した。

選手補強を主導していたという2人がチームを去ったことにより、鎌田の獲得に向けた動きも一時停止。『スポルト・メディアセット』によれば、鎌田は「スタンバイ」の状態となったとのこと。ステファノ・ピオリ監督も鎌田自身を気に入っており、口頭合意までは済ませているものの、ミランの経営陣が書面によるオファーをするかどうかは定かではないとしている。

ただ、数日後にはこの状況が打破されるという見方も。一度体制を整えてから、動き出すのではないかと予測されている。

一方で、ミラン自体がブンデスリーガに目を向けているとも報じており、同様にフランクフルトからの退団が発表されたDFエヴァン・エンディカ(23)を優先する可能性があるという。

年齢も若く、ヨーロッパの大会でも経験を積んでいることで、ローマが狙う中で強奪する考えがあるとのこと。DFピエール・カルルは同じフランス人、DFフィカヨ・トモリ、DFマリック・チャウと若い最終ラインにもフィットできると考えられているようだ。

他の守備陣の動き次第では、鎌田よりもライバルが明確にいるエンディカの説得を先にする可能性は高いとのこと。今後も動向には目が離せない。

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