日本空港コンサルタンツなど4企業は7日、伊平屋村で「空飛ぶクルマ」の試験飛行を実施した。伊平屋村の子どもたちが見守る中、米崎キャンプ場から野甫港までの往復約2キロを無人で飛行した。県内での試験飛行は初めてで、離島での実証実験としては国内初。海上2地点間の飛行はアジア初となる。
中国企業「EHang」社製の電動垂直離着陸機で、縦横5.6メートル、高さ約1.8メートルの2人乗り。操縦士が不要で航続距離は35キロ。
離島での稼働を視野に入れた実験で、離着陸場の環境や騒音などの環境負荷に関するデータを収集することが目的。
日本空港コンサルタンツ企画開発部の平野猛也部長は「パイロットが不要で、狭い場所でも離着陸可能な新モビリティの普及が進むことで、交通渋滞やCO2排出などの社会課題の解決に寄与できる」と述べた。
(普天間伊織)