誕生寺支援学校、開校50周年を記念した絆プロジェクト

誕生寺支援学校(久米南町山ノ城、上弓削)は、開校50周年を記念した「誕生寺支援50
絆プロジェクト」に地域の協力で取り組んでいる。住民らに配布したメッセージカード600枚程度を使って、半世紀を祝うメッセージボード(縦1・8㍍、横5・4㍍)を作製する。11月26日の式典で披露した後、町内で順次展示する。
プロジェクトは地域と学校が一体となり、絆をより強めようと、「地域との交流会実行委員会」と共同で企画。新型コロナウイルス拡大予防のため、「地域との交流会」や「絆まつり」の例年通りの開催が難しいことから、形を変えて行うことにした。
メッセージカードは、かわいらしい干支の絵柄が入った12種類(はがきサイズ)。8月末から地域の人や就労先、役場、元職員らに配り、9月30日を締め切りに送り返してもらった。「みんなの笑顔は地域の宝物」「がんばる姿☆キラキラ笑顔が大好きです」「未来に向かってつながっていきましょう」といった心温まる手書きのメッセージが次々に寄せられた。
今後カードをデータ化し、実行委員と教職員が11月9日にパネルに貼り付け作業を行う。弓削校地でお披露目した後、町文化センター、町中央公民館、誕生寺校地で2月末にかけて展示する。
誕生寺校地の池畑公美副校長は「多くの人から快くメッセージを返してもらい、ありがたく思う。地域のみなさんに支えられて児童生徒の学校生活ができており、これからも一緒に次の50年に向かって歩んでいきたい」と話している。
プロジェクトではほかに▽児童・生徒が考えた言葉を印刷し、手形を散りばめた横断幕▽メッセージカードや横断幕の言葉をあしらった記念手ぬぐい―の作製を行う。式典はコロナ予防のため規模を縮小し、誕生寺校地と弓削校地をオンラインでつなぎ、校内で開催する予定。
同支援学校は1971年に開校した。知的障害と肢体不自由の2部門があり、現在、小学部から高等部まで243人が在籍。これまでに1000人以上が巣立っている。


地域から誕生寺支援学校に寄せられたメッセージカード

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