FOOMA JAPAN 2023 日本食の魅力に海外からも熱視線

江東区のビッグサイトで行われている、世界最大級という食品を製造する機械の展示会を、木村キャスターが取材しました。日本が誇る最新の技術に、海外からの注目も高まっているようです。人気の秘密を探りました。

世界最大級というこの展示会には、食品の製造に関わる最新技術が集結。「人手不足」や「フードロス削減」といった昨今の食品業界が抱える様々な課題の解決策や、新たなビジネスチャンスのきっかけを提案してくれます。

こちらの「全自動厚焼き卵製造機」は、お弁当のおかずとして人気が高い厚焼き玉子を全自動で少しづつ焼き上げていきます。

木村キャスター:「このクオリティの卵焼きを手作りで作ろうと思うと、相当熟練の技が必要そうだなと思います」

多くの来場者で賑わう会場内には、日本食の人気に目を付けた外国企業のスタッフが商談を行う姿も目立ちました。カナダで寿司レストランを経営する男性は、去年の展示会をきっかけに導入したこちらの企業の機械に大満足しているそうです。

木村キャスター:「この寿司ロボットをすでに使っているんですか?」
カナダで寿司レストランを経営する男性:「はい、そうです。最高の仕事をしてくれています。これからもおいしいメニューを提供し続けるために、新しい機械やアイデアを見に来ました」

海外で進む、日本食を作る機械の導入。日本食人気の高まり以外にも、世界的な小麦価格の高騰により、海外の外食産業で米を使った料理が広がっていることも追い風になっているようです。

出展者:「日本にはまだまだこういったお米の文化があるんだよということで、(海外の人に)喜んでいただいています」

タイから取材に来ていた食品に関する専門誌の記者は、日本の食文化を支える高度な技術を持つ機械をタイで紹介するつもりだということです。

タイから取材に来た記者:「(タイの工場に日本のロボットを導入すれば)効率が上がり、生産ラインの無駄を削減して、品質も維持することができると思います」

海外からの注目が高まる追い風の中ですが、日本食を作る機械を製造する高い技術を持つ企業の多くが中小企業ということで、資金面などで海外進出には高い障壁もあるようです。

主催者:「なかなか単体で海外に進出する力がないというところで、こういった展示会の力を借りながら、オールジャパンでどういう風に海外に展開をしていくのか。日本の食ってとてもおいしいと思うんです。このおいしい食を、世界中のあらゆる人が食べられる世界を実現させたいなと思います」

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