【銀川(中国寧夏回族自治区)共同】中国国家統計局は9日、5月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で0.2%上昇したと発表した。上昇率は前月から0.1ポイント上がったものの、市場ではデフレに対する懸念がくすぶりそうだ。
習近平指導部は新型コロナを徹底して抑え込む「ゼロコロナ」政策を終了させ、自動車などの大型消費や不動産取引の活性化を進めているが、経済回復の勢いは鈍化している。
ゼロコロナ期間中に失業した若者が貯蓄を取り崩すなどしており、消費意欲は高まっていない。
食品価格が1.0%上昇したが、庶民の食卓に欠かせない豚肉は3.2%下落した。ガソリンも11.1%のマイナスだった。