Blackmagic Design導入事例:「東放学園専門学校」の場合

Blackmagic Designによると、エンターテイメント業界の人材を育成する「東放学園専門学校」で、同校の入学式の配信にBlackmagic URSA Broadcast G2やATEM Television Studio Pro 4Kを含む、数多くのBlackmagic Design製品が使用されたという。当日は学びの一環として、同校の生徒から選抜されたメンバーがオペレーションを行った。

東放学園専門学校は、映像、音響、芸能などエンターテイメント業界を目指す学生が集まる学校法人東放学園グループの1つ。主にテレビやラジオなどの番組制作等について学ぶ同校のほか、映画、アニメ、ミュージックビデオなどのクリエイターを育成する東放学園映画専門学校、音楽や音響関係について学べる東放学園音響専門学校、俳優、声優、ダンサーなどのパフォーマーを目指す学生が集まる専門学校の東京アナウンス学院があり、1972年の創立以来、エンターテイメント業界へ多くのプロフェッショナルな人材を輩出している。

同校では、古い機材の更新でURSA Broadcast G2、ATEM Television Studio Pro 4Kスイッチャー、Smart Videohub CleanSwitch 12×12ルーター、ATEM Camera Control Panel、モニターのSmartView 4KやSmart Scope Duo 4K、Mini Converterなどを導入した。これらの機材は同校のテレビスタジオで行われる複数学科合同の番組制作の実習など様々な授業などに使われる。

同校教務教育部の杉本貴史氏は、次のようにコメントしている。

杉本氏:今回、機材の更新にあたり今まで使っていたスイッチャーはマルチビューアの機能が搭載されておらず、小さいモニターをカメラの台数分出す必要がありました。そのほかにも機能的に足りていないところがあり、もっと時代に合わせたものを導入する必要性を感じていました。

他社製の4K対応放送機材の購入も検討していましたが、非常に高価になります。そこでBlackmagic Designの製品を調査すると他社製品と比べてコストが半分近く下げられる。なおかつ機能性やクオリティも十分でした。

導入後に初めてこれらの製品が使われたのが、同校の入学式だったという。当日は5台のカメラのうち、3台にURSA Broadcast G2を使用。各カメラにはURSA Studio Viewfinder G2が装着され、それらのフィードがFiber Converter経由でVideohubや、ATEM Television Studio Pro 4Kに送られた。スイッチングされた映像はステージ中央の大型スクリーンに投影された。映像の確認にはSmartView 4K、SmartScope Duo 4Kが使用され、収録にはVideo Assist 4Kが使用された。この式典では選抜された同校の生徒たちが撮影やスイッチングなどのオペレーションを担当した。

杉本氏:カメラの選定に関しては実習授業で汎用性の高いB4レンズが使用できること、そして光ケーブルで接続できて、遠隔でアイリス調整もできるなど、従来の放送用カメラ的な使い方ができてなおかつ価格が安価という点でURSA Broadcast G2に決めました。Smart Videohub CleanSwitchはシームレスに切り替えができるので、ルーターの機能だけでなく、スイッチャーに不具合があった場合の予備スイッチとしても使えるので、そういった緊急時の対処法として、生徒に教えることもできます。

機材の納品は、入学式当日の数日前だったという。杉本氏や学生たちは、初めて触る機材について短期間で使い方を習得していった。

杉本氏:準備期間が短い中で、生徒たちも本番に向けて機材の勉強と練習に励んでいました。本番はほぼ生徒たちのみで、セッティングからオペレーション、撤収まで行いましたが、大きなトラブルもなく無事に式典を終えることができ、生徒たちにとって大きな自信につながったと思います。今後もこれらのBlackmagic製品を様々な授業に活用していきたいと思います。

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