「お父さんが履いてた!」若者人気で再熱、京都にクラークス

イギリス発のシューズブランド「クラークス オリジナルズ」が6月9日、京都の四条河原町に日本3店舗目のフラッグシップ店をオープン。2025年に200周年を迎える同ブランドが、「同世代」の老舗が立ち並ぶ京都で勝負する。

「クラークス オリジナルズ ストア KYOTO」のギャラリースペース

1825年、イギリス南西部の町でスリッパから始まった「クラークス」。正装に合わせる革靴と作業用の靴の2択だった1950年ごろに、ドレッシーでも普段着でも合わせられる「カジュアルシューズ」を開発した。

なかでも、発売から73年を迎える「デザートブーツ」は、日本でも1980年〜90年代にヒットした商品。当時アメカジと合わせるファッションが流行したことから、現在店内では「昔、お父さんが履いていた!」と、子世代の若者が盛り上がる光景がしばしばあるのだという。

「メンズ デザート ブーツ(コーラスエード)(2万5300円)

90年代のリバイバルファッションブームを背景に、ここ数年で若い層を中心に同ブランドのシューズが再注目。インフルエンサーや俳優のSNS発信を目にし、日常のおしゃれに取り入れる若者が増加中で、かつて40代後半以上の男性が8割を占めただった客層は、ここ数年で20〜30代が6割以上に変化したそうだ。

同ブランドの中根信吾さんは「ひとつのモノやサービスを現代まで守り伝えてきた京都の老舗にリスペクトの気持ちを持っています。私たちも、時代の変化に応じて一部製法をアップデートしつつも、ほとんど当時と姿形を変えることなく製品を製造し、守ってきました。京都のトレンドの中心地であるこの場所でお客さまとの接点を増やし、ブランド価値を高めたい」と意気込みを語る。

「クラークス オリジナルズ ストア KYOTO」は、阪急京都河原町駅からすぐ。メンズ&レディース、約130点が揃う。営業時間は昼11時から夜8時まで(不定休)。

取材・文・写真/宮口佑香

「クラークス オリジナルズ ストア KYOTO」

住所:京都市下京区真町67-1 コトクロス1F
営業:11:00~20:00 ※不定休
電話:075-746-6199

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