「メッシの変化に気づいていた」チャビ監督、復帰熱望もメッシの決断に理解「彼の成功を祈っている」

[写真:Getty Images]

バルセロナのチャビ・エルナンデス監督が、古巣復帰を選ばなかったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシについて言及した。

今シーズン限りでパリ・サンジェルマン(PSG)を退団することが決定していたメッシ。サウジアラビアからの超巨額オファーを受ける中、3年ぶりに古巣のバルセロナへの復帰も噂された。

チャビ監督も復帰を望み、メッシ自身も復帰を望み、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長も復帰を望み、メッシの代理人でもある父のホルヘ・メッシ氏と会談も直接行った。

しかし、慢性的なクラブの財政問題は一向に解決の道を辿れず、選手の売却やサラリーカットなど問題山積。それでも復帰に向けて動いていたが、メッシは自身の進退を名言。同様にオファーを出していたメジャーリーグ・サッカー(MLS)のインテル・マイアミに行くことを選択したと発表した。

この発表は世界中で大きな話題となり、インテル・マイアミはまだ公式発表はしていないものの、加入は確実となった。

そんな中、来日してヴィッセル神戸と対戦し、旧友であるアンドレス・イニエスタ、セルジ・サンペールと対戦したチャビ監督は、『Jijantes』の「Twich」インタビューでメッシについて言及。変化を感じ取っていたとし、サッカーを楽しんで幸せな生活を送って欲しいと、今回の決断に理解を示した。

「ここ数日、数週間でメッシの変化に気づいていた。おそらく、ここ数週間でこれほどハッキリと見えたのは初めてだった。彼を尊重しなければならない」

「レオであり続けることは簡単なことではないはずだ。彼は常にスポットライトを浴び、全てにおいて“10点”でなければいけない。決して心が平穏ではいられないだろう」

「彼はこの2年間で楽しい時間を過ごせていないことに気が付き、今は心の平和を求めている」

「たくさん話をした。それは我々を興奮させた。クラブにとっても、彼にとっても、状況によっては物事がうまくいかないこともある。でも、彼はより静かで、より親しみを持てる生活を望んでいる。それは個人の決定であり、尊重する必要がある」

「彼は史上最高の選手だ。必ず戻ってきてくれると確信していた。ただ、ハッキリというのは、クレ(バルサファン)を騙したくないからだ」

「決断は彼次第だったが、状況が助けることはなかった。彼の成功を祈っている。彼にとって決して楽な状況ではなかった。クラブに電話し、バルサには来ないと言ったのは、彼の父親だった」

メッシにとっても苦渋の決断となった今回の移籍。2年前同様、バルセロナは結局偉大なるスターの期待に応えることはできなかった。

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