日産、交差点事故回避の新技術 20年代半ば以降に導入

交差点に飛び出した相手車両(バイク)に対し、自動でブレーキが作動する日産自動車の試作車=神奈川県横須賀市

 日産自動車は9日、交差点での出合い頭事故を自動で回避する技術を開発したと発表した。高性能のセンサーやカメラ、レーダーを用いて、信号や一時停止を無視した相手車両の状況を正確に把握する。2020年代半ば以降に新型車に順次搭載し、30年までにほぼ全ての新型車への搭載を目指す。

 神奈川県横須賀市の日産のテストコースで同日までに記者が体験。乗った試作車は飛び出してくる相手車両の速度や位置などに応じて、ブレーキを自動で調整した。

 青信号の場合、単純にブレーキをかけるだけでは後続車が追突する恐れがあるため、飛び出してきた車両との間で重大な人的被害が予測される状況で自動ブレーキが作動する。

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