宇宙飛行士・毛利衛氏/松本若菜 地球の未来のためにできることは?「便利さを保ちながらプラゴミを減らす」

年間800万トン。
これは、全世界で1年間に海へ流れ出るプラスチックゴミの量。環境省の資料によれば、このままのペースで流出が続くと2050年にはプラスチックゴミの重量が海で生きる魚たちの重量を超えてしまう試算があるという。
昨今、世界中で深刻な問題となっているプラスチックゴミ問題をテーマに、炭酸水ブランドの新製品発表会が行われ、宇宙飛行士で理学博士の毛利衛氏と俳優の松本若菜が登壇。環境問題について意見を交わした。

宇宙空間から2度にわたって地球の姿を目の当たりにした毛利氏は、プラスチックゴミについて、「プラスチックはすごく丈夫なためになかなか分解しないんです。どんどん小さくなって1ミリ以下になって世界中にちらばって川や海に行ったり。1番大変なのは、動物たち。魚などの生物がそれを飲みこんでしまう」と解説。マイクロプラスチックとなって生態系への影響だけでなく、大気中に浮遊して人体にも取り込まれている可能性があると指摘した。

さらに、「私たちは(プラスチックという)すごく便利なものを手に入れて社会が豊かになりました。でも作る量が多くて無制限に作っているのが問題。便利さを保ちながらゴミを減らすことが大切だと思う」と、プラスチックゴミの削減を訴えた。

毛利氏の見解に松本は、「目に見えるプラスチックゴミだけでなく、さらに小さくなっても自然に戻らないものがたくさんあるんだなと思うと、地球も生物も間違いなく悲鳴をあげているんじゃないかなと思います」と、神妙に語った。そして日ごろ行っているプラスチック削減への取り組みとして「マイボトルを持ち歩いたりとか、ストローは使い捨てのものではなくシリコンでできたものを使うようにしていました」と明かした。

プラゴミ問題について意見を交わす松本と毛利氏

最後に、毛利氏が未来の地球について、「“地球はキレイだったな”ということばかりではなくて、次の世代に美しい地球を残していくにはどうしたらいいかということを多くの方が気にかけているんです。いつまでも美しい水、空気を残しておくという意味で、多くの人に関心を持ってもらいたい」と思いを込めた。

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