【速報】<市議わいせつ容疑逮捕> 星野容疑者に辞職勧告 成田市議会 「議員は私生活でも高い倫理観を」

強制わいせつ容疑で逮捕された星野容疑者に対する辞職勧告決議案を可決した成田市議会=9日午後

 自身が運営する私設図書館で小学校高学年の女児にわいせつな行為をしたとして、強制わいせつ容疑で成田市議、星野慎太郎容疑者(55)が逮捕された事件で、成田市議会は9日、容疑者に対する議員辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。決議に法的拘束力はない。

 決議では「議員は議会における活動だけでなく、私生活においても法令を順守し、高い倫理観と自律性の下に行動することが求められる」と指摘。容疑者が強制わいせつ容疑で逮捕され、「市民の信頼を裏切り成田市議会の品位と名誉を著しく毀損(きそん)するもので、その責任は極めて重大」とした。

 決議案は、前議長の荒木博市議が提出。各会派の代表者ら市議5人が賛成者に名を連ねた。採決では神崎勝議長と容疑者を除く、27人が賛成、1人が反対した。

 容疑者は昨年11月中旬~12月ごろの夕方、同市中台6の図書館内で女児=千葉県内=に正面から抱きつき、頬にキスするわいせつな行為をした疑いが持たれている。7日、県警に強制わいせつ容疑で逮捕されており、「ハグしたり、キスしたことに間違いない。あいさつぐらいの気持ちだった」と容疑を認めている。

 県警捜査1課によると、容疑者は女児にわいせつな行為を複数回していたとみられる。女児に電話をかけ「お尻もんであげる」などとわいせつな発言をすることも複数回あった。女児が今年1月、通っている小学校の教諭に相談して事件が発覚した。

 関係者によると、容疑者は市議に初当選した2015年、後援会事務所を活用して漫画を自由に読める「まんが図書館」を開設。市民らの漫画や菓子の寄付で成り立ち、多くの地元小中学生が集う憩いの場となっていた。

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