エルニーニョ現象、4年ぶり発生 日本の夏は暑い見通し

気象庁

 気象庁は9日、南米ペルー沖の海面水温が高くなり、世界的な異常気象の原因とされる「エルニーニョ現象」が発生したとみられると発表した。2018年秋~19年春以来4年ぶりの発生で、夏は15年以来8年ぶりとなる。日本では冷夏になることが多いが、今夏は冬まで続いた「ラニーニャ現象」の影響が残り、暑くなる見通しだという。

 気象庁によると、エルニーニョ現象は春に発生していたとみられ、冬にかけてピークを迎えるとみられる。担当者は「海水に蓄えられた熱量が大きく、今後、強いエルニーニョ現象になる可能性がある。冬には日本にも影響が出てくるだろう」と予想した。日本では暖冬になる傾向がある。

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