希望高等学園教室を増設

通信制高校・クラーク記念国際高校連携施設の希望高等学園(岡山市北区)は1日から、生徒数が増加傾向にある津山校(大手町)の教室を増設し、教員も増員した。本年度初めて100人を超えており、教育環境の充実とともに今後のニーズに対応する。
津山校は2009年、岡山校に続いて県下2校目として設置。美作地域をエリアに、不登校や引きこもり、発達障害、家庭の事情など、さまざまな課題を抱える生徒を受け入れ、高卒資格の取得をサポートしている。全日制高校になじめず、転校してくる生徒もいる。
生徒数は17年と18年がそれぞれ37人だったが、19年72人、本年度103人に増加。担当者は「広報活動の強化による学園の認知度向上も要因だが、美作地域には潜在的ニーズが多いと感じており、今後も入学者が増えると予想している」と話す。
鶴山通り沿いのテナントビル2階に約35平方㍍の教室を新設し、計3教室にした。新教室にはエアコンや16人分のいすと机を設置。教員も1人増やし、3人体制とした。週2日の通学コースを選択した生徒への個別指導などに対応する。
同学園は「カバヤ・オハヨーグループ」の教育事業部門の学校で、岡山、倉敷、津山、福山、香川(丸亀市)の5校を展開。計238人が在籍し、そのうち津山は最多となっている。
同学園では「さまざまな課題や事情を抱える生徒への対応が、結果として地域社会への貢献につながると考える。高卒資格の取得後の進学・就職についても実績を伸ばしており、子どもたちの将来の自立や夢の実現に向けた手助けをしたい」としている。
来年4月の入学生の募集は11月2日から始まり、転校生は随時募集している。
問い合わせは、希望高等学園津山校(℡352380)。


高卒資格の取得に向け、生徒たちをサポートする津山校の教員

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