きちんとワケがあります!犬が初対面の人の『ニオイ』を執拗に嗅ぐ理由4つ

犬が初対面の人のニオイを執拗に嗅ぐ理由

犬が初対面の人のニオイを執拗に嗅ぐのは、どのような理由からなのでしょうか。

1.知っている人かどうかを確認したい

犬が初対面の人のニオイを執拗に嗅ぐのは、知っている人かどうかを確認したいからです。

犬は足のニオイを執拗に嗅ぐことがあるのですが、汗のニオイを嗅いでいるんです。足の裏って、意外とよく汗をかきますよね。人の汗のニオイは犬が好む有機物のニオイです。

色んな人の足のニオイを嗅ぎ、(あ、この人は○○だ)と判断しています。初対面の人の足のニオイを執拗に嗅ぐのは、初めて嗅ぐニオイから情報を集めているところです。

「足のニオイを嗅ぐ」などと聞くと、人には「くさい」とか「汚い「などと感じられてしまうかもしれませんが、犬にはそのような概念がありません。足のニオイも大事な情報源なのです。

2.敵意の有無を調べるため

犬が初対面の人のニオイを執拗に嗅ぐのは、相手が自分に対して敵意を持っているかどうかを調べるためです。

敵意の有無を調べるための方法は、手のニオイを嗅ぐということです。

初対面の犬との挨拶の仕方をご存じでしょうか。犬との距離を1mほど保ちつつ、目の前にしゃがんで座り、そーっと手を差し出すのがよい挨拶の仕方です。

犬に対して少しでも不安や恐怖を持つ人は、(噛まれるかもしれない…)という気持ちがあるため、手を差し出すことに抵抗があるものです。

犬が手のニオイを嗅ごうとした時、スッと手を引いてしまうことがあると思います。そうすると、犬は警戒します。犬を怖がる人を犬も怖がります。

手のニオイを嗅がせてもらうことができないと分かった時、犬は(この人は自分と仲良くしてくれない人だ)と判断することがあります。

臆病な犬や警戒心の強い犬であるほど、人の手のニオイを執拗に嗅ぎます。警戒心を和らげるため、安心してもらうためには、犬が満足してもらうまで嗅がせてあげるとよいです。

3.食べ物のニオイがするから

犬が初対面の人のニオイを執拗に嗅ぐのは、食べ物のニオイがするからです。

グッと顔を近づけてきたり、口元を執拗に嗅いだりすることがあります。食べ物のニオイがし、(どんな食べ物を持っているんだろうか?)と、ニオイを嗅ぐことで確認しているのです。

顔や口元のニオイを執拗に嗅いだ後、嬉しそうな表情をしたり、しっぽを振って喜んだり、テンションが上がったような仕草や行動をすることがあります。

知っている(食べたことのある)食べ物のニオイを確認したことで、(この人は食べ物をくれるかもしれない!)と、期待する気持ちが高まってしまったからです。

4.コミュニケーションしようとしている

犬が初対面の人のニオイを執拗に嗅ぐのは、コミュニケーションしようとしているからです。

犬同士でのコミュニケーションとして、おしりのニオイを嗅ぎ合うことがあるのですが、人に対してもおしりのニオイを嗅ぐことでコミュニケーションしようとすることがあります。

犬にとっては、挨拶の仕方のひとつです。初対面の犬が人のおしりのニオイを執拗に嗅ぐのは、(この人はどんな人かな?)と、情報を集めているところでもあります。

これは余程の犬好きでなければ難しいかもしれませんが、私も挨拶を返したくて、犬のおしりのニオイを嗅ぐ仕草をして見せることがあります。

不思議そうにする犬もいますが、挨拶だと受け取ってくれたのか、すぐに仲良くしてくれる犬もいます。

まとめ

犬が初対面の人のニオイを執拗に嗅ぐ理由を4つ解説しました。

  • 知っている人かどうかを確認したい
  • 敵意の有無を調べるため
  • 食べ物のニオイがするから
  • コミュニケーションしようとしている

初対面の犬から執拗にニオイを嗅がれると、ドキドキしますよね。

犬が苦手な人にとっては、緊張の時間かもしれません。犬が好きな人にとっては、好きになってもらえるかな、仲良くしてもらえるかな、という意味での緊張の時間なのではないでしょうか。

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