くら寿司、10億円の赤字 原価高、人件費高騰が響く

高級回転すし「無添蔵」の新メニュー

 大手回転ずしチェーンのくら寿司が9日発表した2023年4月中間連結決算は、純損益が10億円の赤字(前年同期は22億円の黒字)だった。原価高や光熱費、人件費の高騰が響いた。一方で、売上高は前年同期比14.0%増の1018億円。北米や台湾での売り上げが伸び、中間期としては過去最高を記録した。

 岡本浩之取締役は大阪市内で記者会見し「2年前と比べマグロの原価は2倍、サーモンは2.5倍。想定を上回る上昇だった」と説明した。23年10月期の連結業績予想は純利益が11億円、売上高は2090億円とする従来の見通しを据え置いた。

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