加藤未唯選手に京都府スポーツ賞特別栄誉賞 テニス全仏V「不運も乗り越えた」

加藤未唯さん

 京都府は9日、テニスの全仏オープン混合ダブルスで優勝した加藤未唯選手(28)=京都市左京区出身=に府スポーツ賞特別栄誉賞を贈ると発表した。

 全仏オープンはテニスの世界四大タイトルの一つで同種目で日本選手の優勝は2年連続。加藤選手は女子ダブルス3回戦で相手コート側に打った球がボールガールを直撃し、危険行為とみなされ失格になったが、故意でなかったため「厳しすぎる」とする擁護の声が世界で上がっている。

 西脇隆俊知事は「不運なアクシデントを乗り越えられて激戦を制した。(失格を訴えて抗議した)相手選手にバッシングも上がっているが、その方々にも思いやりの言葉をかけられており、非常に素晴らしい」とたたえた。

 京都市も9日、市スポーツ最高栄誉賞を贈ると発表した。門川大作市長は「修学院小時代からテニスに真(しん)摯(し)に向き合い、不断の努力と絶対に諦めない姿勢の賜(たまもの)であると心から敬意を表します」とのコメントを発表した。

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