地域の医療・介護の現状は 「不十分になれば若年層の流出懸念」 商議所医療福祉部会が研修/岡山・津山市

岡山県津山市の津山商工会議所医療福祉部会(部会長・大谷公彦大谷病院院長)の研修会が5日、津山商工会館大ホールで開かれ、津山市の医療・介護の現状と課題について認識を深めた。

同部会メンバー、役員議員、女性会を含めて約60人が参加した。

市高齢介護課職員が市の高齢化や要介護認定者数の推移、医療体制の現状といったデータを示し、市版の地域包括ケアシステムやフレイル対策事業について説明した。続いて光井聡・美作保健所長が医療や介護の担い手が急速に減少し、地域医療体制の維持が困難になる問題について指摘した。

これに対し、市内で医療・介護関連の仕事に1万人近くが従事している現状、今後、医療・介護の環境が不十分になることで若年層の流出が増大する懸念、人口減が加速する中でコンパクトシティ化とデジタルシフトを進める必要性などの意見が出され、参加者は熱心に耳を傾けた。

© 津山朝日新聞社