eesヨーロッパ2023:バッテリー技術が大幅に発展

ドイツ、ミュンヘンおよびプフォルツハイム--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- エレクトロ・モビリティ事業が発展する中、より多くの電力が再生可能エネルギーから生まれています。持続可能な発電や電気を動力とする移動手段について語る際に重要となる1つの話題は、エネルギーの貯蔵、特にバッテリー技術となっています。今日、バッテリーの製造はリチウムベースのバッテリーに偏っています。しかし、ここにきてさらに一歩先へ進むこととなりました。バッテリーの製造では、より環境にやさしく、製品の効率性かつ安全性をさらに高め、価格を抑えることを課題としています。この点に関し、一部の製造者は代替手段を追求しており、そしてその答えが得られることとなりました。バッテリーとエネルギー貯蔵システムにおいて欧州最大かつ国際色が最も色濃く、かつ大規模な同時出展となる展示会であるeesヨーロッパでは、950を超すサプライヤーが未来のエネルギー貯蔵分野の最新製品およびソリューションを展示します。さらに、eesヨーロッパ・カンファレンスでは、リチウムベースのバッテリーがその長所が活きる場面で活躍を続ける中、バッテリー技術に開ける新たな機会を直接その目で確かめていただけます。eesヨーロッパは、スマーター・E・ヨーロッパの一環であり、インターソーラー・ヨーロッパ、Power2Drive Europe、そしてEMパワーヨーロッパと合わせて6月14日~16日にメッセ・ミュンヘンにて開催されます。期間中、合計2400の出展者が集い、来場者は160か国から8万5000人に上ると見込まれています。

新しいエネルギーとモビリティの世界へと進むに当たり、効率性、耐用性、安全性の高いエネルギー貯蔵システムを欠かすことはできません。今日、製造者は現在主にリチウムベースのバッテリーに着目しています。しかし、これだけでは十分ではありません。生産をより環境に優しいものにし、製品の効率性を高め、より安価かつ安全にするため、代替技術に着目する研究機関と企業がますます増えており、その成果はすでに顕著にみられています。

__ナトリウムイオン電池:より環境にやさしく、運用が安全に
__ナトリウムイオン電池は、特に成果が確実視されています。リチウムを使ったものと比べ、利点がいくつかあります。まず、ナトリウムは自然界に存在する塩分の構成元素であり、重さはより軽く、より安価で、大量に利用することができます。次に、ナトリウムイオン電池はコバルトまたはニッケルを必要とせず、より安全に運用できます。ナトリウムイオン電池の製造に用いられる材料は分別および再利用が簡単で、リサイクルがより簡単になります。材料研究および試験ドイツ連邦研究所によると、この技術は「簡単に融合できる技術」であり、つまり主流となっているバッテリー製造に素早く応用できるものとされています。eesヨーロッパでは、複数のナトリウムイオン技術のサプライヤーが出展します。一例として、展示会でナトリウムイオンソリューションを出展するスタートアップ企業であるカイト・ライズ・テクノロジー、今年連続生産に入ることを発表した中国企業のCATLがあります。

__亜鉛イオン電池貯蔵システムに見られる課題と機会
__この分野で新たに加わるのが、亜鉛イオンに基づいたバッテリー貯蔵技術です。簡素なシステム設計と高度な安全性レベルにより、ハイパフォーマンスな亜鉛イオンバッテリー貯蔵システムは大きな話題を呼んでいます。さらに、バッテリーの構成物に毒性がなく、EU圏内で原材料が産出し、環境へのやさしさが他より優れているメリットもあります。亜鉛は十分な量が常に、かつ安価に入手でき、同システムではコバルトまたはニッケルを必要としません。さらに、すでにバッテリー製造プロセスは確立しています。今日まで、新しいバッテリータイプの最大の弱点は、充電がいまだに実現されておらず、そのため、亜鉛イオンバッテリー貯蔵システムではリサイクルが必要な点でした。リサイクルには、バッテリーを完全に解体する必要がありました。eesヨーロッパでは、スウェーデンのEnerpolyが同社の亜鉛イオンバッテリーのイノベーションを展示し、この技術が期待に満ちたものである理由と、課題を抱えながらも持続可能なエネルギー貯蔵手段に向けた主要因となる可能性を説明します。

__フロー電池の新技術
__フロー電池の分野では多くの進捗が見られており、水素と臭素がその選択肢に新たに加わりました。これによりコスト効果がより高く長期的な貯蔵が可能になり、イノベーションの持つ力を印象付ける進展となっています。オランダからの出展者のElestorは、その水素・臭素フローバッテリーにより、今年のeesアワードの最終候補の1社となっています。Elestorによると、同システムの均等化貯蔵コスト(LCOS)はリチウムイオン貯蔵器より2~3倍低く、バナジウムフローバッテリーと比べるとはるかに低くなるとされています。臭素は、海水より環境に優しい方法で抽出でき、地理的または政治的な制約を受けません。

__eesヨーロッパ2023:脚光を浴びる新たな材料と技術
__スマーターEヨーロッパの一環として開催されるeesヨーロッパ2023で、バッテリーの材料および技術について知るべきあらゆることを見つけていただけます。950を超すサプライヤーが集結し、電力貯蔵におけるそれぞれの最新製品およびソリューションを展示します。加えて、6月13日と14日には、eesヨーロッパ・カンファレンスが最も関心の集まる業界の話題に脚光を当て、一方で業界の意思決定者のためのグローバル・ネットワーキング・プラットフォームも提供します。6月13日の「バッテリー事業を反映へと導くテクノロジー:現在のトレンドと展開」セッションでは、各種定置用電池市場でリチウムバッテリー技術の代替手段が提示する機会を論じます。セッションには、Fraunhofer Institute for Solar Energy Systems(ISE)、BSF、Enerpoly、SBL、ESS、Ambri Incorporatedが出演します。

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