顧客の投資方針を把握せず、リスクが高いとされる金融商品「仕組み債」を販売するなど、金融商品取引法に違反する行為があったとして、証券取引等監視委員会は9日、いずれも千葉市の千葉銀行と傘下のちばぎん証券の他、武蔵野銀行(さいたま市)を行政処分するよう金融庁に勧告した。両行は金融商品開発などで包括提携している。
仕組み債は利回りが高い一方、元本が大きく減る恐れがある商品。
監視委によると、ちばぎん証券は両行から紹介を受けた顧客に仕組み債を販売していた。その際、投資に関する方針や経験を適切に把握しないまま「手数料収益を上げるためのツールとして仕組み債が販売された」としている。