発達支援の体制強化 氷見市が新施設「くるむ」

感覚統合室を見学する出席者=氷見市子ども発達サポートセンターくるむ

 氷見市が市いきいき元気館3階を改修して整備した「子ども発達サポートセンターくるむ」が完成し、9日、開所式が行われた。発達障害などの未就学児を中心に支援する施設で、相談室や専用の訓練室などを充実させたほか、保育士や臨床心理士、言語聴覚士など専門知識を持つ職員をそろえ、支援体制を強化した。12日から利用受け入れを開始する。

 施設は昨年9月から、同館3階954平方メートルを改修して整備。感覚統合室や小集団訓練ができる教室、防音でプライバシーに配慮した個別指導室などを設けた。

 従来、同館で発達支援を担っていた「ことばの教室」は対象が未就学児のみだったが、くるむでは18歳以下の子どもの相談にも対応する。市は年間60~80人の利用を見込む。整備工事費は1億9338万円。

 開所式では、林正之市長が「子どもたちが安心して羽ばたくことができるよう、鳥の羽のように温かくくるむ役割を担いたい」とあいさつした。積良岳市議会議長が祝辞を述べた。

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