食事中トンビ注意! 金沢城公園に看板

 県は9日までに、金沢城公園にトンビへの注意を呼び掛ける看板を設置した。来園者が新丸広場で食事をする際に、トンビが食べ物を取る危険性が指摘されていたためで、遠足で訪れる保育園や小学校には注意喚起の文書を送付する。

 同園のトンビ対策は石川門休憩所に掲示した注意喚起のポスターのみだった。おにぎりやサンドイッチなどが取られる被害が出ているのは新丸広場が多いとされ、広場に看板を4基設置。休憩用の縁台には「トンビに注意!」のステッカーも貼った。

 学校などに配布する文書には「食べ物を持った手を上にあげない」「弁当を広げたまま放置しない」などの注意事項を記した。

 5月の県議会環境農林建設委員会で、米澤賢司委員(自民)が取り上げた。いしかわ動物園によると、トンビは動物や魚の死骸、カエルなどを食べる肉食動物で、パンや弁当などを狙うこともある。効果的な対策はなく、担当者は「トンビがいると認識して被害を防ぐしかない」と話した。

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