台風2号や梅雨前線の影響による大雨でのり面が崩壊した茨城県鉾田市の県道下太田鉾田線の通行止めが9日解除され、市内全ての主要道路の交通規制が解消された。
同市田崎の崩落現場では、3日から土砂撤去、のり面保護などの応急対応が進められていた。市などによると、9日は未明から朝にかけて大雨が降ったが、新たな崩落は見られなかった。
崩落で土砂や樹木が住宅の庭に流れ込む被害に遭った茂垣彰子さん(76)は「昨夜は念のため、同県ひたちなか市の友達の家に夫婦で避難していた。応急処置が済んで安心した」とほっとした表情を浮かべた。
県道は、現場から北に1キロ付近にある市立旭北小の通学路。同校によると、通行止めの区間を利用する児童3人が影響を受けたという。