犬の服作り 魅力知って 高岡の安田さん、呉服店で教室

受講生に犬用の服の作り方を指導する安田さん(右)

7月、受講生のファッションショー

 犬用の服を手作りする「ドッグウェアクリエイター」の安田祐美子さん(54)=富山県高岡市中田=は、義父が創業した呉服店をアトリエに活動している。教室も開き、犬用のシャツや浴衣などの作り方を指導。7月1日に受講生の作品を紹介するファッションショーを初めて開催することになっており、「ペットの服を手作りする場があることを知ってほしい」と意気込んでいる。

 義父が1979年に創業した呉服店「きもの やすだ」は、現在2代目の義母の代で、のれんを下ろすことが決まっている。「何とか名前を残したい」と思った安田さんは将来、呉服店にある着物の生地で愛犬の服を作りたいと思った。

 2018年、工場勤務をしながら月1回、山梨県まで日本ペット服手作り協会(大阪)公認の教室に通った。裁縫は高校生以来で戸惑うこともあったが、「既製品にない自分好みの服を作るのが楽しくて没頭した」と振り返る。1年半で同協会が公認するドッグウェアクリエイターの認定を受け、教室も開くことができるようになった。

 「犬服kimonoyasuda」の屋号で21年に活動をスタート。教室はこれまで県内外の約50人が受講した。

 手作りの犬用の服を広く知ってもらうとともに受講生の活動を披露する場を設けようと、7月1日に、室内ドッグランとカフェを併設した「わんわんの遊園地」(高岡市野村)でファッションショーを開く。受講生15人が、愛犬に自ら手作りした服を着せて登場する。八田美希さん(50)=同市中田=は「自分が作った服で参加できるのはうれしい。当日が楽しみ」と話す。

 一般の来場者も歓迎で、安田さんは「個性が光る作品ばかり。ぜひ見に来てほしい」と呼びかけている。

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