【新店】大和高田市の川東履物商店がリニューアル、クラウドファンディングで話題の会社が新しいカルチャーを奈良で発信|ヘップランド

【新店】大和高田市の川東履物商店がリニューアル、クラウドファンディングで話題の会社が新しいカルチャーを奈良で発信|ヘップランド

奈良の伝統産業である履物。
大和高田市にある『川東履物商店』のブランド『HEP(ヘップ)』が履物の魅力を発信する拠点として、2023年6月に『ヘップランド』をオープン。

4代目となる川東 宗時さんの、「奈良の履物産業をいろんなアプローチで魅力を伝えたい」という想いから、2022年7月からクラウドファンディングを開始し、1ヶ月ほどで目標金額に到達した。
『ヘップランド』では、ただ商品を販売するだけではなく、履物産業にまつわる様々な体験を楽しめる。

川東履物商店のあゆみ

代表の川東 宗時さん

1952年に創業した『川東履物商店』。履物の資材卸や企画販売からスタートし、「ヘップサンダル」いわゆる「つっかけ」を長年手掛けてきた。
玄関や土間に出るときや、ちょっとした外出時など、生活に欠かせないもの。

時代が移ろい、製造を海外会社に発注し、モノづくりが低コストでの大量生産が美徳とされ、商品を売っても利益があがらない時代に。
2017年に東京からIターンしてきた宗時さんが、奈良の履物産業に元気がないと気づき、新ブランド「HEP(ヘップ)」を創立。
デザイナーのSUNA 長砂佐紀子さんを迎え、新たなステージへと進んだ。

「業界を盛り上げる」という漠然としたものではなく、業界の内側から風穴を開けることを目標に掲げる。
例えば、産業観光を織り交ぜて、より深い「ヘップサンダル」のファンを生み出す。
新しい風を取り込み、古いものとミックスして、既存のやり方でない方法で履物とその産業を発信する。
どこか懐かしい、だけど新しい。『ヘップランド』に来たら、そんな不思議な体験ができるはず。

見どころ ① HEP SHOP(ヘップショップ)

ショップ内には畳とちゃぶ台が。古きよき日本の景色も楽しんで

オフィス横に併設している初の直営店舗では、実際にヘップサンダルを試着・購入できる。
サンダルと一口に言っても種類は様々。
自分に合うものを見つけてみて。

注目は新作の「HTL(ホテル)」。
スエード調のやわらかな生地を使い、洗練されたデザインに。
ホテルで履くような、クリーンでシンプルなものをイメージしたことから命名したそう。
スモークピンクの他にも、キャメルやグレーなどの色もラインナップ。

見どころ② トイレとお風呂

モノづくりの工場は、和式トイレが多く残る場所が多く、汚い場所などのネガティブなイメージを持つ人も多いのではないだろうか。
そういった細かなネガティブな要素をなくし、履物づくりに携わる人々には気持ちよく働いてもらいたい。

そんなアイデアから誕生したのが、ユニークなトイレ!
掃除用具入れはスピーカーになっており、スマートフォンと繋げることで流水音を自分の好きな曲に変更したり、何故か便器横にこん棒が置いてあったり。
こんな面白いトイレはきっと世界にひとつだけ。
トイレの横には、昔懐かしいお風呂も併設。

今後は同じ建物にポップアップショップも登場予定。

見どころ③ 工場&ギャラリー

製品の資材管理や出荷を行う物流倉庫と、サンダルの一部製造を担う工場も。
昔から残る、貴重な機械も現役で活躍中。

商品開発を行っていく中で、製造を海外に移行したことで技術が継承されず、作り手探しから始まることも。
奈良県発のブランドというこだわりのため、できるだけ県内で作ることを大切にした。
先代からの縁を便りに、少しずつ作り手と繋がり、現在の製品ができているのだ。

長年に渡って資材を保管していた倉庫を一掃し、ギャラリーとして活用予定。
"静"の空間を意識し、『HEP(ヘップ)』と共鳴するブランドや作品を招いて展示を計画しているそう。

これからは、ショップ内でコーヒーなど食事も楽しめるようにしていきたいとのこと。

奈良の注目スポットをチェックしてみて!

ヘップランド

  • 住所/奈良県大和高田市曙町15-33
  • 電話/-
  • 営業時間/13:00~17:00
  • 定休日/火、木、土、日、祝日その他休業日/Instagram要確認
  • 駐車場/有

© 株式会社エヌ・アイ・プランニング