「ショットはいいんです」 石川遼は2週連続予選落ちで全米オープンへ

2週連続予選落ちで全米オープンを迎える(撮影/高藪望)

◇国内男子◇ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 2日目(9日)◇麻生飯塚GC (福岡)◇6809yd(パー72)◇晴れ(観衆1198人)

雨の初日から晴天にコンディションが一変したこの日、バーディ合戦必至のフィールドで1アンダー61位からの巻き返しを狙った石川遼は、パープレーの「72」に留まった。3打足りず、2週連続の予選落ち。「今週に関してはグリーン上が悪すぎました」。奪ったバーディ2個は、いずれも後半インのパー5。それも2オン2パットではお手上げだ。

アウト9ホールを全てパーで終え、10番でダブルボギーが先行して通算1オーバー。予選通過へ、残り8ホールは攻めのマネジメントを強めたが、15番で3mを外し、16番で4mをカップに嫌われ、17番パー5は4mのイーグルトライが入らない。「ちょっとしたズレ。それでも、全部で納得いくパットが打てていればまだしも、ミスパットもあったりした。ライン読みも当たらなくて」。グリーンでもがき続けた一日だ。

ショットの状態は上向いてきた(撮影/高藪望)

次戦は15日開幕の海外メジャー「全米オープン」(カリフォルニア州ロサンゼルスCC)。ただ、大一番を前に不安要素ばかりなのか…と言えば、そうでもない。

「ショットは悪くないんです。先週よりむしろ良くなってきている」。バーディ量産がマストとなった後半、12、15、16、17番と積極的にドライバーを握り、当たりや弾道とも納得顔が目立った。出球がいいのに曲がり幅不足を感じていたドローボールも手応えが出てきた。アイアン、ウェッジもベタピンとまでいかなくとも、ミドルパットの範囲につける精度がある。

グリーン上で苦しんだ2日間(撮影/高藪望)

「まあパットはコースが変わったら、タッチもラインも変わる。修正するにしても、大きな動作が必要なものではないので」。次戦はコースどころか、開催国が変わる。必要以上に落ち込まず、渡米することになりそうだ。(福岡県桂川町/加藤裕一)

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