みずみずしく爽やかな青梅、梅酒やジュースに 綾部山梅林で収穫最盛期 兵庫・たつの

みずみずしい青梅の選別作業=たつの市御津町黒崎

 兵庫県たつの市御津町黒崎の綾部山梅林で、青梅の収穫が最盛期を迎えた。梅酒や梅干しなどに加工される、初夏の味覚。梅林近くの選果場では爽やかな香りが漂う中、生産者らが出荷作業に追われている。

 梅林は観梅の名所として知られ、地元の農家18軒でつくる「黒崎梅園組合」が運営する。日当たりの良い斜面で育つ実は、肉厚なのが特長だ。同組合の永野政幸組合長(73)によると、今年は春先に好天が少なかった影響などで受粉がうまくいかず、収穫量は少なめ。例年の半分以下の約2トンを見込むという。

 収穫は5月下旬、小粒の品種「竜峡」や「甲州」が始まり、現在は大粒の「玉英(ぎょくえい)」が中心。選果場では、午前中に摘まれた実を大きさや傷の有無などで選別し、1キロ700~1200円で販売している。売れ筋は、梅酒や梅ジュース向けに好まれる3Lサイズ(1キロ1100円)だという。

 選果場での販売は、14日までの午後1時半~3時。1人2キロまで。無休。収穫状況によって販売期間が短くなる場合もある。同組合TEL079.322.3551 (辰巳直之)

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