児童虐待防止法改正を求め4万人の署名簿

 地位を利用した児童への性的被害などをなくすための児童虐待防止法改正を求めて9日までに、元ジャニーズ事務所にいた橋本康さんら3人がおよそ4万人の署名を立憲民主党などに手渡した。

 橋本さんは「改正がなされれば、エンターテインメント業界に限らず、幅広い場の未来の子どもたちが守られる環境が作れる」と改正の必要性を訴えた。

 立憲民主党は大手芸能プロダクション創設者から被害を受けた当事者から法改正の必要性について訴えを聞き、これを踏まえて「経済的または社会関係上の地位に基づく影響力を有する第三者が行う児童に対するわいせつな行為等を、新たに「第三者による地位利用児童虐待」と定義し、発見者に警察への通報を義務付ける内容の法案(児童虐待の防止等に関する法律の一部を改正する法律案)を先月26日に衆院に提出している。

 署名はこうした法案の今国会での成立を後押しするものになる。山井和則国対委員長代理は法案提出日の会見で「一言で言えば、この法案は『見て見ぬふり防止法案』。性的虐待を受けて泣き寝入りされている方が今も多くいる。今回の被害をきっかけに、日本全体の泣いている子どもたちのために再発防止をしたい」と法案成立に理解と協力を求めた。(編集担当:森高龍二)

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