平均80歳、元織士らがつむぐ歌 小山・絹地区の女声合唱団 7月待望の5周年公演

演奏会に向け練習に励む団員ら

 【小山】絹地区在住、平均年齢80歳の女声合唱団「音つむぎ合唱団」が結成5周年を記念し、「人をつなぐ夢をつなぐ音つむぎコンサート」を7月1日、結城市文化センター「アクロス」で開く。「糸」や「365歩のマーチ」など、全18曲を披露する予定で、団員18人は練習に励んでいる。

 団員の多くが紬(つむぎ)織士などとして、結城紬(つむぎ)の生産に関わっていたことなどから、団員の愛称は「つむぎ娘」。最高齢は95歳。

 代表の赤塚尚子(あかつかなおこ)さん(40)が2016年、敬老の日に地元、中河原で歌の演奏会を開いた際、「みんなで集まって歌いたい」という要望を受け、同年12月に結成した。5周年記念コンサートは、新型コロナウイルスの影響で延期していた。

 演奏会に向け、月に1回の練習を3月以降は週1回に増やして行っている。5月28日には、小山城南市民交流センター「ゆめまち」でリハーサルを行い、演奏会で披露する曲目を表情豊かに歌い上げた。

 中河原、元紬織士落合美津江(おちあいみつえ)さん(90)は「歌うのが大好き。みんなで歌っていると気持ちいい」と喜びをかみしめる。

 団長で同所、元紬織士落合(おちあい)フミさん(79)は「歌が大好きで集まっているので、この時間が本当に幸せ。みんな知っている歌ばかりなので、会場が一体になる良いコンサートになれば」と願う。

 合唱のほか、昭和女子大准教授でピアニストの赤塚太郎(あかつかたろう)さん(40)や、テノール歌手の榛葉樹人(しんばしげと)さん(42)らによる演奏も予定している。7月1日は午後0時半開演。入場料は2500円(当日は3千円)。(問)赤塚代表090.6117.1612。

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