諫早・小長井町内3小学校、2025年4月に統合へ 小中一貫教育移行も検討

 諫早市教委は9日、児童数減少に伴い、小長井町内の全市立小(長里、小長井、遠竹)を2025年4月に統合する計画を明らかにした。統合校の場所や校名は本年度内に決める予定。同市立校の統合は05年の新市発足後、初めて。町内唯一の市立小長井中との28年4月の小中一貫教育移行も検討していく。
 市教委によると、3校の児童数(5月1日現在)は長里22人、小長井110人、遠竹24人。このうち、長里と遠竹では一部、複式学級を採用している。統合のメリットとして授業や子どもたちの集団活動の幅が広がることなどを挙げており、今後地元関係者らとも協議し、通学の安全性を考慮しながら統合校の場所などを決める。市内で初めてとなる小長井中(生徒数82人)との小中一貫教育については義務教育学校とするか、小中一貫校とするかを含めて検討していく。
 本年度の市立小の児童数は7381人、市立中の生徒数は3477人で、新市発足の05年度と比較し、それぞれ1910人(20.6%)、1387人(28.5%)減少。小学校では全28校のうち過小規模・小規模校が計18校、中学校では全14校のうち小規模校が8校を占めている。新市発足後も合併時の旧市町の学校数が維持されており、市教委は「市立小中学校の適正配置について協議を続けていく」としている。
 3校の統合計画については9日開会した定例市議会で大久保潔重市長が報告した。定例市議会は会期を28日までの20日間と決めた後、39億4千万円の本年度一般会計補正予算案など22件を上程した。一般質問は15、16、19の3日間を予定し、15人が登壇する。

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