神戸新開地・喜楽館(神戸市兵庫区新開地2)が今月、昼席で二つの特別プログラムを開催する。音曲漫才に加え、人気企画「プロ野球応援ウィーク」も実施。重苦しい梅雨空を笑いで吹き飛ばす。(小尾絵生)
12~18日は音曲漫才トリオ「オジョウサンズ」が昼席では初めて、色物枠で登場する。女道楽内海英華さんが三味線、落語家桂あやめさんがアコーディオン、ものまね芸人めぐまりこさんがウクレレギターを担当し、2013年に結成。歌とトークに花を咲かせる。
あやめさんは「いまや女性トリオの音曲漫才は珍しいが、自由にやらせてもらえるのが喜楽館のいいところ」とアピールする。
19~25日には、野球好きの落語家が舌戦を繰り広げる同館の人気企画「プロ野球応援ウィーク」。2021年から年2回開催し、今回で5回目となる。
ネタ前のまくらのほか、トリと中トリの出演者らによる野球に特化したトークバトルも聞きどころだ。
仲入り開けのトークでは、初日に虎党の月亭八方さんと巨人ファンの桂三若さんが相まみえる。22日はオリックスファンの笑福亭松喬さん、阪神ファンの桂吉弥さんが顔をそろえ、最終日は八方さん、吉弥さんの阪神勢で、優勝を目指し気炎を上げる。進行はABCアナウンサーでもある伊藤史隆支配人と、芦沢誠アナウンサーが務める。
伊藤支配人は「野球ファンには思うところが多いこの時期。落語を見たことのない野球ファンに来てもらいたい」と抱負を語る。
いずれも午後2時から。前売り2300円、当日2800円。喜楽館TEL078.335.7088