予定通りの3アンダー 野村敏京9試合ぶり予選通過へ調子は「80%以上」

2016年大会は2位。コースへの実績を持つ野村敏京(撮影/中野義昌)

◇米国女子◇ショップライトLPGAクラシックby Acer 初日(9日)◇シービュー ベイコース (ニュージャージー州)◇6190yd(パー71)

2016年大会で優勝争いの末に2位になった野村敏京が4バーディ、1ボギーの「68」で回り、3アンダー13位で発進した。アウトコースの最終組から出た初日は「3アンダー」が目標だった。有言実行のスコアに「遅い時間のスタートで、風が吹くのも分かっていたし、グリーンの状態もあまり良くないと思っていた。3アンダーだったらいいポジションになるんじゃないかなって思っていたので、予定通りで満足です」。

前半3番のパー5で流れに乗った。ピンまで220ydのセカンドをハイブリッドで打つと、ボールはカップ方向へと飛んで転がっていき「入りそうで、入らなかった」スーパーショット。「今年は例年よりグリーンが硬いので、縦距離が少し難しい。でも、良いショットだった」と笑みを浮かべた。

惜しくもアルバトロスとはならなかったが、満面の笑み(撮影/中野義昌)

昨シーズンから8試合で予選落ちや棄権が続いていた野村は「ここ何年間か、自信を持てないゴルフをしていた。結果が出れば自信がついてくるのは当たり前だけど、そこに行くまでの前段階の、こうやって動いたらボールが想像する方向に必ず行くっていう動きを作るまでは難しいし、時間も結構かかった」と振り返る。隣で支えてきたコーチの叔父や家族の存在もあり、現在の調子は「80%以上」とアピールした。

慢性的に抱えてきた腰痛も快方に向かい、「前よりはハッキリと良くなっている。痛くもないし、疲れない」。重点的に取り組んできたストレッチと健康への気遣いが実を結んでいる。

第2ラウンドは午前9時36分に10番ティから出る。「きょうの前半のトップが6アンダーだったので、5アンダーぐらいはいけそう」と照準を定めた。取材後はキャディバッグから3球取り出して、パッティンググリーンへ。2017年「テキサスLPGAシュートアウト」以来のツアー4勝目へ闘志をみなぎらせた。(ニュージャージー州ギャロウェイ/石井操)

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