寿司に愛情 自転車には愛錠を 「江戸前の旬」ポスターで盗難防止訴え 船橋の漫画家・さとう輝さんへ千葉県警感謝状

感謝状を手にするさとうさん。ポスターは自転車の二重施錠を呼びかけている=千葉市中央区の県警本部

 自転車の施錠を呼びかけるポスター作製に協力し、千葉県民の防犯意識向上に貢献したとして、千葉県警は人気漫画「江戸前の旬」の作者、さとう輝(てるし)さん(59)=船橋市=に生活安全部長感謝状を贈った。ポスターは6月9日の「ロックの日」に合わせ、同日から県内の駅などで掲示されている。

 江戸前の旬は「週刊漫画ゴラク」で、1999年から20年以上連載されているさとうさんの代表作。これまでに118巻の単行本が刊行されている。

 県警によると、昨年県内で認知された自転車盗は7346件で前年から1029件増えた。今年も5月末時点で前年同期比943件増の3251件となっている。

 多発する自転車盗に歯止めをかけようと、以前に船橋署と船橋東署の防犯啓発ポスターを手がけたことがあるさとうさんが、今回も協力することになった。

 ポスターには江戸前の旬の主人公と家族らが描かれ「寿司には愛情を込めて!自転車には愛錠のツーロック‼」と自転車の施錠を呼びかけている。さとうさんは「一人でも多くの人に気を付けなきゃと思ってもらえたら。防犯に協力できてうれしい」と話した。

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