牛乳は体に悪い?効果的な飲み方と注意点について

牛乳は体に悪い?

子供の頃は給食で毎日のように飲んでいた牛乳。しかし、近年「牛乳は体に悪い」といった話も聞くようになりました。日本人の体質に牛乳の成分が合わず、牛乳の持つ乳糖を分解する「乳糖分解酵素」が少ないと言われているからです。

そのため、日本人は牛乳を飲むとお腹を壊してしまう人が多く、体に合わないのなら牛乳を飲まないほうがいいのではないか、という説が広がりました。もちろん、日本人の全てに当てはまるわけではありません。牛乳を飲むことでお腹の調子が悪くなってしまう人は、健康に良いからと無理して飲む必要はないのです。

牛乳に含まれる栄養素

日本人には、牛乳が合わない体質の人もいますが、牛乳に含まれている成分の全てが体に合わないわけではありません。本来、牛乳には様々な栄養素が含まれています。

カルシウム

牛乳と言えば、カルシウムという印象を持つ方も多いのではないでしょうか。牛乳にはコップ一杯(約200ml)にカルシウムが220gも含まれています。カルシウムには、骨や歯を作るのに重要な要素です。手軽にカルシウムを摂取するのであれば、牛乳を飲むのが一番です。

たんぱく質

牛乳にはたんぱく質も豊富に含まれています。コップ一杯(200ml)に対し約6.6gも摂取することができ、納豆1パック分と同じくらいです。たんぱく質には、筋肉・臓器・爪・肌など体中に必要な栄養素です。日本人はたんぱく質が不足しがちなので、積極的に取り入れたい栄養素ですね。

ビタミン

牛乳には、ビタミンAやビタミンB2が含まれています。ビタミンAには目や皮膚の粘膜を守ったり、ビタミンB2には皮膚や粘膜、爪などを再生させ、脂質の代謝を助ける働きがあります。

牛乳を飲むタイミング

牛乳は朝に飲むイメージや、給食で飲むイメージが多いですよね。牛乳を飲むタイミングは特に決まっておらず、いつ飲んでも大丈夫です。しかし、目的ごとに飲む時間帯を変えるのがおすすめです。

牛乳を朝に飲むことで、睡眠の質が高まります。牛乳に含まれる「トリプトファン」が自律神経を整える「セロトニン」を作ります。その約15時間後にセロトニンが睡眠ホルモンである「メラトニン」に変化するので、睡眠の質が向上するのです。

人は寝ている間に疲労を回復します。そのため、寝る前に牛乳を飲むことで効率よく栄養素を取り込むことができるのです。夕食時に飲むか、寝る前ならホットミルクにして飲むといいでしょう。

運動の後

牛乳に含まれるたんぱく質には、筋肉の回復に必要なアミノ酸も豊富に含まれています。また、たんぱく質と糖質の含まれる牛乳を飲むことで、熱中症のリスクを下げるとも言われています。

最後に

牛乳には豊富な栄養素が含まれていることがわかりましたが、日本人の中には体に合わないタイプの遺伝子を持つ人もいます。飲んでみて不調を感じるのであれば、牛乳以外から栄養をとるようにして下さい。

毎日牛乳を飲むことで、認知機能の低下リスクが抑えられると言われています。飲みすぎは逆効果ですが、毎日コップ一杯程度を飲むことで健康に繋がります。適切な量を飲むようにして、健康な体を作りましょう。

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