加齢や健康について考えるイベント「アンチエイジングフェア2023 in 東京国際フォーラム」(東京・有楽町)で10日、2004年のアテネ五輪女子マラソンの金メダリストの野口みずきさんがトークショーに出演した。
トークショーでは同志社大学の石井好二郎教授らが、中高生時代に運動をしなかった女性は生涯を通して骨がスカスカになる骨粗しょう症のリスクが高まると指摘。激しい運動をするアスリートでも、長距離を走るランナーは食事制限や無理なダイエットで骨密度が低下する恐れがあるという。
岩谷産業の陸上部に所属する野口さんは「大学時代に過度な体重管理をしたために、若いのに70歳と同じくらいの骨密度になってしまって疲労骨折を繰り返す選手がいました。目標とするところがあるならば、よく食べて、よく寝ることが大事だと後輩たちに伝えたい」と話し、健康管理の重要さを訴えた。
また、最近の運動と飲酒の習慣について「アルコールのオリンピックがあるなら金メダル。おいしいお酒を飲むために走って健康維持しています」と明かして会場の笑いを誘った。毎日の晩酌では、夫婦でワインボトルを1、2本空けるという。
アンチエイジングフェアは11日午後3時まで開催。産経デジタルも総合ヘルスケア事業「健活手帖」(kenkatsu.jp)のブースを出展し、サイトで展開する商品などを展示している。