昭和を駆けた能勢電鉄「引退」 復刻カラー全車両が順次マルーン色に、7月に最後の撮影会 兵庫・川西

引退が決まった能勢電鉄の「復刻塗装車」2編成(同社提供)

 能勢電鉄(兵庫県川西市)のかつてのデザインを再現した「復刻塗装車」が、7月から順次姿を消す。約15年間、各2両の2編成を運行してきた。検査で使う塗料の種類を減らすため、9月までに親会社阪急電鉄と同じマルーン(栗)色に塗り替える。引退を前に7月15日、平野車庫(同市平野1)で撮影会が開かれる。

 復刻塗装車は能勢電鉄の創立100周年を機に導入し、現在3代目。1編成は、マルーン色をベースに、窓の周囲にクリーム色の帯が入る1983~90年のデザイン。もう一つは、上部がクリーム色で下部は青い53~81年当時の塗装だ。それぞれ7月中旬、9月上旬に塗り替えられ、同社の車両は全てマルーン色になる。

 引退までは、山下(川西市)-妙見口(大阪府豊能町)間をほぼ毎日往復。担当者は「最後の姿を見に来てほしい」と話している。

 撮影会は、中学生以上が対象で、午前9時10分~10時10分、午前11時~午後0時50分、午後1時40分~3時半。時間によって撮影できる姿やもらえるグッズが異なり、参加費は5500~8800円。

 各回先着50~60人。申し込みは6月12日正午から、同社サイトの専用フォームで。同社鉄道事業部営業課TEL072.792.7716 (大島光貴)

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