姉妹都市で千里浜発信 羽咋・邑知中の3年生が観光チーム結成

古永会長(左)に砂像の制作工程をインタビューする生徒=羽咋市千里浜海岸

  ●修学旅行先の群馬・藤岡市で8月

 羽咋市邑知中の3年生38人は8月、修学旅行先の姉妹都市・群馬県藤岡市で、千里浜海岸の魅力を発信する。総合学習で、地元の名所をPRしてにぎわい創出を目指す「観光チーム」を結成。千里浜海岸を舞台にしたバイクイベント「SSTR」(北國新聞社後援)や夏の風物詩となっている砂像などを紹介する計画で、自分の言葉で魅力を語れるよう、ふるさと学習を深めている。

 修学旅行は8月30日から2泊3日で行われ、生徒は藤岡市のほか、国会議事堂や東京ディズニーランドを訪れる。夏休み中の8月末であることから、初日に訪れる藤岡市では、大勢の観光客や家族連れらでにぎわう道の駅「ららん藤岡」で、地元羽咋への誘客活動に取り組むことになった。

  ●本紙電子版を活用、海岸浸食も学習

 千里浜海岸をテーマに選んだ4人は、北國新聞の電子版「北國新聞デジタル」を活用し、海岸の浸食問題や海洋ごみ問題についてノートにまとめている。SSTRの参加ライダーや、千里浜砂像協会の古永健雄会長(52)にインタビューし、魅力の発掘に取り組んでいる。

 堀田湊大さん(14)は、活動に向けて千里浜海岸を訪れた。「地元でも海岸に来たのは3年ぶり。実際に訪れないと気付けない発見があった。目で見た感動を伝えたい」と話した。

 同校と地元の農産物直売所「神子の里」などが共同開発したもなか菓子「神喰羽糧(みくはろう)」や羽咋の獅子舞をテーマに選んだ生徒もいる。観光パンフレットを制作する計画で、杉中倖菜さん(14)は「羽咋のいいところを多くの人に知ってもらいたい」と意気込んだ。

© 株式会社北國新聞社