「弱ったらボコボコにしてやる」オリラジ中田 “松本批判”前にもあった大御所芸人への挑発動画 「絶対許さねぇ」と怒り爆発も

松本人志(59)に対して、“お笑い賞レースで審査員をやりすぎている”と猛批判したオリエンタルラジオの中田敦彦(40)。

5月29日に投稿したYouTube動画で、「審査員って権力なんですよ」「松本さんが『面白い』って言うか言わないかで新人のキャリアが変わるんですね」などと主張。しかし、大御所への思い切った「提言」は相方の藤森慎吾(40)から苦言を呈されるだけでなく、トミーズ雅(63)や上沼恵美子(68)など錚々たる芸人勢の逆鱗に触れる事態に。

1週間あまり沈黙していた中田だが、6月8日に自身のYouTubeチャンネルで藤森との対談を配信。お笑い界に波紋を広げた“松本批判”について、「愛ゆえに提言しているわけですから。クレイジーラブ」などと語っていた。

そんな中田はつい最近も大御所の存在に反発していたようで、“過去の発言”がネット上で物議を醸しているのだ。

注目を集めているのは、今年4月7日に中田のYouTubeサブチャンネル「中田敦彦のトーク」で公開された「HIPHOP界のレジェンドZeebraさんを語る!芸人のラップバトルを開催したい」と題する動画。

高校生時代に日本のラップ音楽を聞くなかで、’99年5月にリリースされたDragon Ashの代表曲『Grateful Days』にゲストボーカルとして参加したラッパーのZeebra(52)に衝撃を受けたという中田。最近になってZeebraのラップバトルでのパフォーマンスをTikTokで見るようになり、「凄みがあった」「共感できるのは『俺がナンバーワン』っていうゴリゴリが欲しくて、俺、ずっと心のなかでZeebraさんを求めてたんだなっていうのが見えた」と大絶賛した。

Zeebraがラップバトルで相手を大胆にディスるパフォーマンスが「今、俺にとって気持ちいい」と心酔する中田は、お笑い界と重ねて「芸人同士もそうであろうぜ!と思っちゃう」と提案。レジェンドであるZeebraが、若手ラッパーと正面からラップバトルでぶつかり合う姿が「健康的」だとも評した。

■「マジで弱ったらボコボコにしてやっからね。上の大御所たち」

そんな中田の熱弁は止まらない。「いくら演芸が面白くても生き様が面白くねぇんだよ」と主張し、大御所芸人が審査員を務めるお笑い賞レースの構造を猛批判。もはやZeebraの話題は遠ざかり、お笑い界への不満が中心となっていた。

ヒートアップした中田は動画の終盤で、「いつかもうマジで全員と喧嘩してやるからな。弱ってるところボコボコにしてやる」と宣言。続けて「弱ってるとこいくの?弱り待ち?(笑)」と自らツッコむと、こう言い放ったのだ。

「マジで弱ったらボコボコにしてやっからね。上の大御所たち。マジで冗談じゃねぇぞって思ってるから。20年ぐらい上の先輩、全員ボコボコにだよ。向こうがちょっとでも弱ったらボコボコにする。マジで。俺、絶対許さねぇ」

「俺なんかこっから元気になる一方でしょ。大御所さんたち、めちゃめちゃ老いていくからね。『あー、もう元気なくなっちゃったな』『丸くなっちゃったなぁ』なんて言ったら、俺、乗り込んでボコボコにするから」

大御所への“宣戦布告”をした中田は、「(俺は)全然丸くなんないんだから。今でも温度アツアツなんだから。よし、やってやるぜ、早く弱りやがれと思ってるからね」と続ける。気持ちが昂っていたのか、ハイテンションでこう意気込みを見せた。

「『どんな気持ち〜?!』とかやってやるからね。『はいはいはいはい、(大御所たちが)完全に時代から取り残されました。はい、俺ガンガンやってまーす!どんな気持ち〜?!』とかっていうのをやるからね。勝負なんだから、人生は。(中略)俺、マウントとるために頑張ってんだから。ナンバーワンになるために頑張ってんだからさ。まだやってやるよ」

ひとしきり思いの丈を語ると、視聴者に向けて自身が運営する有料コミュニティサイト「PROGRESS(プログレス)」への入会を促した中田。「俺が天下をとった時に『プログレス』に入ってない人、全員外様。ボコボコにします」と述べ、ラップ調でも繰り返しアピール。最後は「ボコられないために『プログレス』へ入ろう」と、締めくくった。

熱い向上心を語っていた中田だが、「弱ったらボコボコにしてやる」などと述べた動画の後半部分が6月9日頃からSNSで改めて拡散。本動画の中で松本の名前は出していなかったが、あからさまな大御所芸人への批判にネット上では冷ややかな声が上がっている。

《中田さん好きだったのに…痛々しくて、最後まで見れなかった…》
《ちょっとね、おさえた方いいかもよ 独りじゃないんだし。家族いるんだし》
《バチバチに尖ってた時代の松本人志に心酔した結果、尖り方を間違えてしまった悲しきモンスター》

波紋を呼んだ「提言」は、ラップに感化された行動だったのだろうか。

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