となみ夜高まつりは最終日の10日夜、富山県砺波市本町の交差点周辺の2カ所で大行燈(あんどん)16基を一対一でぶつけ合う「突き合わせ」を行い、砺波地方の夜高祭りを迫力満点に締めくくった。
午後8時40分ごろ、行燈の運行責任者である裁許(さいきょ)の吹く笛を合図に、若衆同士が「ヨイヤサー」のかけ声で行燈を激しくぶつけた。正面から激突すると、「つり物」と呼ばれる飾りが大きく揺れ、見物客から歓声が上がった。JR砺波駅前広場では、大画面で突き合わせの様子を観覧できるパブリックビューイングが行われた。
まつりは昨年、大行燈3基のみが参加して3年ぶりに行われた。今年は大行燈16基と小行燈3基がそろい、4年ぶりにコロナ禍前の姿に完全復活した。砺波夜高振興会主催、北日本新聞社後援。