ジャズと和太鼓のコラボ、園児ら堪能 京都・京丹波のこども園でコンサート

トランペット、ピアノ、和太鼓の協演を楽しむ親子(京丹波町大倉・わちこども園)

 ニューオリンズジャズのミュージシャンと京都府京丹波町和知地域の郷土芸能「和知太鼓」の奏者が共演するコンサートが、同町大倉のわちこども園で開かれた。園児や参観に訪れていた保護者が、洋邦の楽器が織りなす躍動感あふれる演奏を楽しんだ。

 生の演奏を親子一緒に楽しめる場をつくろうと、和太鼓奏者の的場凛さん=同町大倉=が企画。音楽仲間で、トランペッターの中村好江さん=三重県鈴鹿市=と、ピアニスト古川奈都子さん=川崎市=が参加した。

 的場さんと夫で和知太鼓奏者の出野文隆さんによるオープニングに続き、ジャズの名曲やオリジナル曲など計6曲を披露。「幸せなら手をたたこう」や「聖者の行進」では会場全体で手拍子がわき起こり、園児が踊り出すなど、盛り上がりを見せた。トランペットに触れたり、和太鼓をたたいたりする体験もあった。

 作間夏羽ちゃん(5)は「楽器の音が全部違って面白かった。和太鼓をやってみたい」と笑顔。演奏を終えた中村さんと古川さんは「子どもたちと伝統芸能とのつながりの深さを感じた。演奏を楽しんでもらえたようでうれしい」と話した。

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