優勝したバニャイア、ドライとウエットが混じるコンディションは「怖かった」/第6戦イタリアGPスプリントトップ3コメント

 6月10日、MotoGP第6戦イタリアGPの予選とスプリントレースがムジェロ・サーキットで行われた。スプリントレースで優勝したフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、2位のマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)、3位のホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が会見に出席し、スプリントレースを振り返った。

■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/スプリント:優勝

「ムジェロにやってきて週末をスタートすると、いつも違った気持ちになる。家にいるような感じだし、今年はサーキットでたくさんのファンの姿を見ることができた。(スプリントレースで)チェッカーを受けたあと、みんなでイタリア国歌を歌ったのは最高だったよ。鳥肌が立った」

「オースティンよりもよかったポルティマオに近いレースができればと思っていた。すごくうれしいよ。今日は素晴らしかったと思うし、今週末の最初からフィーリングはよかったんだ。今日の午前中、ポールポジションを獲得したタイムも素晴らしかった。1分44秒台のタイムを考えていたけど、言うのと実際にやるのは別だ。でもそれを実現したんだから、すごくよかったよね」

「レースを見直してみると、アラビアータ2(9コーナー)がウエットだと感じてパニックになり始めたということがわかる。ホルヘ(・マルティン)が僕をかわし、そのあとに誰かがアウト側にいるのが見えたから、少し遅かったのかもしれない。それからホルヘについていくことにした。セクター4はドライだったけど、セクター2の後半とセクター3の前半はウエットだった。すごく怖かったよ」

■マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)/スプリント:2位

「予選後はちょっと動揺していた。もう少しいけると思っていたんだけど、いいラップタイムを出せなかったんだ。7番手を獲得するので精一杯だった。ただ、ペースはよかったので自信はあった」

「カギとなるのはスタートで、いいスタートを切れた。バトルはクールだったよ。というのも雨が降り始めて、よく走れていると感じたからなんだ。なんとかポジションを上げることができ、ペコ(フランセスコ・バニャイア)に接近するところまでいった。残念ながら十分ではなかったけど、でも、すごくいいレースだったよ」

「(コンディションについては)前のライダーを参考にできたから、僕としてはペコよりもちょっと楽だったと思う。状況がよくなっているのがわかったし、どうすべきかもよくわかった。ただね、じつのところ、ペコが『ウエットだった』と言っていることには同意しないよ! 僕にとっては『ドライ』だった……ちょっと怖かっただけさ」

「明日はきっと少し違ったレースになることを願っているよ。今日みたいにいいレースで、かつ、もっと前でペコについていきたい。ペコはどこもかしこも全体的に、少しずつ僕より速かった。スプリントレースの中盤は順位を上げたので、彼よりもリスクを負うことになったのかもしれない。でも、とにかく彼は僕より強かったし、残り2周では少しギャップを広げていた。ペコをよく研究しようと思う」

■ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)/スプリント:3位

「昨年の結果を見て、自信がない状態でムジェロにやってきた。でも、いい形でレースウイークをスタートした。とても力強く走れていた。勝つにはコンマ2、3秒欠けていたけど、少なくとも表彰台を獲得できた。この3人とザルコでトップグループを形成し、レースをリードした。明日もこのバトルのなかにいられると考えている。彼らに近づけるようにしないといけないけど、もちろん彼らはすごく速い」

「明日の決勝レースは今日と似たようなものになると思う。ペコやマルコはもうちょっと強いけど。僕としては、ムジェロは最悪のレースになるかもしれないと考えていたサーキットのひとつだった。でも、悪くないレースだった。だから、表彰台争いができればすごいことだし、トップ5でも素晴らしい結果だ」

イタリアGPスプリントレースで優勝したバニャイア(#1)

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