犬が顔をこすりつけてくるのはどうして？考えられる5つの理由と注意すべき点

1.甘えたい

犬が飼い主さんなど好きな人に対して顔をこすりつけてくる場合、「甘えたい」という気持ちのあらわれであることが考えられます。

人間の子どもなどでも、パパやママに甘えたいときに寄り掛かったり抱きついたりすることがあるでしょう。犬もスキンシップによって幸福感や安心感を感じる動物だとされているため、具体的な理由がなくても大好きな人とくっついていたいという気持ちで、顔を寄せてくることは十分考えられます。

大好きな人とそばにいたりくっついていたりすると、リラックスできることから、自宅でゆっくりと休みたいときなどに近くに来て飼い主さんの体に顔や手足を乗せる行動をすることもあります。

甘えたい気持ちからすり寄るようにして顔をくっつけてくることもありますが、「頭をなでて欲しい」「もっとかまってもらいたい」とより具体的な希望を伝えるために、そのような行動をすることもあります。

可愛い愛犬が寄り添ってきたり、顔を寄せてきたりすれば、飼い主さんは自然と手を伸ばして撫でたり触ったりするでしょう。そのような経験をした犬は、「顔を寄せればなでてもらえる」と学習していているのです。

犬は自分が大切にしているものや、自分の所有物だと考えているものに、自分のにおいをこすりつける習性があります。また、自分のにおいがするものに囲まれていると安心するとも考えられています。

そうした習性から、大好きな飼い主さんに自分のにおいをつけようとして顔をこすりつけてくることがあるのです。なかには、所有欲や独占欲の強さから、他の犬や人がいる場所などだけでこのような行動をする犬もいます。

愛犬が甘えるように顔や頭をこすりつけてくると、その愛くるしさから撫でたり抱き上げたりと、優しく対応することが多いのではないでしょうか。このような対応をしてもらったことのある犬は、「甘えると優しくしてもらえる」と学習していることがあります。

そのため、叱られているときやバツが悪いことがあるときなど、何かをごまかしたり飼い主さんの気をそらしたい場合に、わざとそうした行動をとることもあるのです。

愛犬の思い通りの行動をしてしまうと、次第に飼い主さんのいうことを聞かなくなるなど悪影響が出ることがあるので、状況に応じて対応の仕方を変えるように気をつけてください。

人に対してだけでなく、床や壁、家具などにも顔をこすりつけている様子が見られる場合は、顔まわりに何らかのトラブルが起きている可能性があります。

かゆみや痛み、違和感を感じていることも考えられるので、目や耳、鼻、口、首など顔まわりを中心にしっかりとチェックしてみてください。

もし一時的なものですぐにおさまれば問題ありませんが、その行動をくり返している場合やこすりつけすぎて皮膚や毛を痛めることが考えられる場合は、動物病院を受診して相談するようにしてください。

愛犬が顔をこすりつけてくる行動は、「甘えたい」「なでて欲しい」などといった気持ちですることが多いと考えられています。

犬は大好きな人とのスキンシップで安心感を感じて幸せな気持ちになるので、愛犬がそのような行動を見せるときは、気持ちをしっかりと受け止めてあげましょう。

ただし、叱っている最中などにそのような行動を見せるときなどは、甘やかしてしまわないように注意してくださいね。