水戸赤十字病院 先人の思い引き継ぐ 創立100周年、決意新た

決意のメッセージを読み上げる水戸赤十字病院の新人職員ら=水戸プラザホテル

水戸赤十字病院(水戸市三の丸)の創立100周年記念式典が10日、同市千波町の水戸プラザホテルで開かれた。茨城県内の医療・行政関係者など約200人が出席し、節目を祝った。病院の歴史を振り返る映像や新人職員のメッセージ発表などを通し、次の100年に向けて決意を新たにした。

あいさつで、佐藤宏喜院長は「医療を止めない、諦めないという先人たちの強い思いを引き継ぎ、赤十字の普遍的な使命の人道的任務を果たすべく努力を続けていく」と誓った。

映像で歴史を振り返った後、新人職員8人が「地域に愛され、信頼される病院として、皆さまとともに歩み続ける」などのメッセージを読み上げた。

このほか、日本赤十字社の鈴木俊彦副社長、大井川和彦知事、高橋靖水戸市長、寺門一義同社県支部長が祝辞を述べた。記念講演や祝賀会なども開かれた。

同病院は1923年に同社茨城支部病院として開設。97年に県基幹災害拠点病院に指定され、東日本大震災では多くの患者を受け入れるとともに救護班や病院支援要員を派遣した。地域の中核病院としての役割を担い、新型コロナウイルスへの対応にも尽力した。

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