伝統芸能「なにもささ踊り」沿道魅了 中里小児童、4年ぶり 青森・中泊

なにもささ踊りを披露する中里小学校の児童たち

 青森県中泊町の中里小学校の全校児童が10日、郷土の伝統芸能である「なにもささ踊り」を披露するパレードを町中心部で行った。そろいのはんてんに身を包んだ児童たちは、息の合った踊りで沿道に集まった町民を魅了した。

 地域文化の理解を目的としている「なにもささパレード」は4年ぶりの実施。児童は「なにもささ保存会」のメンバーの指導を受けながら練習を積んできた。この日は児童約130人のほか、教職員やPTA役員も参加し、中里地区の目抜き通りを約1時間練り歩いた。

 見物した町民らは大きな拍手を送り、興に乗って一緒に踊り出す人も。最後は津軽鉄道・津軽中里駅の前で輪になって踊り、パレードを締めくくった。

 6年生の中谷凌久君は「手や足をしっかりと動かすことができたので良かった。暑かったけど、いっぱい体を動かして、すっきりしました」と笑顔で語った。

© 株式会社東奥日報社